つくしんぼ通信令和5年3月号
新型コロナウイルス感染症の類型分類の変更と呼称変更について
新型コロナウイルスが2類からより扱いの軽い5類にカテゴリーが変更されます。5月8日付けでの変更となる予定ですが、さらに病原性の強い第9派がやってくれば延期される可能性があります。感染者に占める死亡者の割合がインフルエンザと同程度というのが格下げの根拠となっていますが、感染者が多ければ死亡者が増えるので、社会的影響は感染者の多い新型コロナが勝っていることになります。マスクを外す機会が増えることで、感染の機会も増していきます。また重症化して入院治療が必要になっても、対応してくれる医療機関は現実には減少するでしょうから、死亡者も増加することがあり得ます。特効薬がないために高齢者や他の疾患を有する方にとっては、さらに重症化や死亡の確率は増えていくことになります。しばらくは今まで以上の注意が必要となります。
さらに5月8日以降、現在の「新型コロナウイルス」から「コロナウイルス2019」に呼称を変更する検討が行われていますので混乱しないようにしてください。
マスクの着用基準の見直し
令和5年3月13日からマスクの着用は個人の判断が基本となります。ただ、基礎疾患を有する高齢者が集まる医療機関などではマスクの着用が求められます。当院でも今後事態が落ち着くまでマスクの着用をお願いし、着用を拒否される場合は診療所外に退出いただく場合もあるかと思います。臨機応変に対応しますが、医療機関の特殊性を考えてご協力をお願い申し上げます。うっかりマスクを忘れて来院された場合はマスクを提供させていただきますので窓口にお申し付けください。
発熱外来の継続と名称の見直しについて
現在当院は「発熱外来」の指定を受け、PCR検査などを実施していますが、5月以降も検査機関としての機能を維持することを要請されています。ただし、新型コロナの症状として発熱が必ずしも伴わないケースが増えているため、皆様が、「発熱がないからコロナではない」と誤認されないように「感染外来」など新しい名称で運用していく予定です。
ワクチン接種はどうなる
新型コロナウイルスワクチンは4月以降も無料接種が継続される予定です。一般の方々は年1回秋口にインフルエンザ予防接種と同時に、高齢者や虚弱な方は年2回の接種が行われるとされています。ただ、正式にはまだ曖昧な点もあって、今後情報が入り次第お知らせしてまいります。少なくとも来年度中は無料接種が続くと思われます。当院ではできるだけワクチン接種に協力していく予定です。