つくしんぼ通信 平成30年11月号

11月17日土曜日の公開講座について
11月17日土曜日(13時30分より)はつくしんぼ会公開講座(場所は診療所の3階、参加費は無料、事前申し込みは不要)テーマは「人生の終え方のヒント」です。安楽死、尊厳死、延命行為など普段何気なく使っているのによく分からない言葉の正しい意味を理解し、人に知られたくない自らの残した人生の汚点や恥辱を消し去る作業はどの時点で始めなければならないのか、いろいろな状況下で治療するべきか、せざるべきか、医師にお任せではなく納得のいく選択はどうすべきか、余命宣告の知っておくべき本当の意味合い、遺言や遺影の準備、最期の時までの介護医療の受け方など多方面に亘多くの失敗例を目の当たりにしてきた演者が詳しく説明します。

外来待ち時間のご案内
当院では詳しく説明することを心掛けています。予約は余裕をもって取っておりますが説明に時間を要したり処置が長引いたりすると予約の方でもお待ちいただくことになります。また診療は予約の方を原則優先いたしますので後から入られた方が先に診察ということもあり得ます。最近外来を利用される方が急増しており、待ち時間が長くなっています。待合室の動物ビデオをご覧になりながらゆったりとお過ごし頂ければ幸いです。

インフルエンザワクチン接種しています
10月よりインフルエンザワクチンの供給が始まり、当院でも接種を行っています。今年は流行が早まっているとの情報です。今のところワクチンの供給は順調に進んでおり昨年のような不足状態にはありません。11月中には接種を終えられることをおすすめします。また、肺炎球菌ワクチンとの同日同時接種はワクチンの効果を高めることが分かっています。ご相談ください。65歳以上の方は東京都内の各区が発行するインフルエンザワクチン公費補助の用紙をお持ちくだされば各区の規定に基づいた安い金額でワクチンを注射できます。板橋区では自己負担2500円で済みます。公費補助を受けられない方は、当院では3500円で接種しています。ワクチンの接種料金は2500円強から8000円弱まで医療機関によってばらつきがあります。

認知症の家族との接し方アドバイス
認知症の方と家族が診察室で口論されている姿をしばしば目にします。多くは言った言わないから生じた事ですが、認知症の方は記憶が欠落しているので家族に「この前言ったじゃない!」と言われてもそんな事実は本人の記憶にはなく、家族が嘘を並べて自分を困らせているとしか思えないのです。だから腹が立って家族につらく当たったり暴言暴行に及んだりします。病気なので本人は修正できません。とすれば、判断が働く家族が引き下がるしかありません。腹が立っても認知症の方には優しく静かに接してあげましょう。修正しようなんて思ったら関係が崩壊していく一方になります。私は「家族の修行と思って聞き流してあげなさい」と言っていますが、なかなか威勢のいい家族には聞き入れてもらうのに苦労しています。