つくしんぼ通信令和6年新年号
今年もよろしくお願いします
新年早々の震度7、羽田空港の航空機衝突事故と信じ難いことが立て続きに起こりました。今年はどんな年になるのか不安がよぎりますが、めげずに歩んでまいりましょう。なお、今回の地震については、今のところつくしんぼ会職員の派遣は行う予定はありません。東北の震災では職員派遣により皆様に多くのご不便をおかけしました事をお詫び申し上げます。おかげさまで、つくしんぼ会の東北支援事業は10年の節目をもって終了と致しましたが、温かい交流は今なお継続しております。皆様のご協力に感謝申し上げます。
発熱のない新型コロナ感染が増えています
このところ、新型コロナやインフルエンザの話題が全く報道されなくなって、私たちの意識から消えそうになっています。私たち医療者でも、新型コロナ患者で入院を必要とする方が発生した場合、空き病床が見つけられず、初めて多くの重症者が発生している事実に気付く程度になっています。ワクチン接種が進んだこともあって重症化する人も減ってはきていますが、感染者が増えれば一定の割合で重症化する人も出てきますので、感染を拡大させないという意識は持ち続けるべきでしょう。咳、痰だけ、頭痛だけで発熱がなくても新型コロナという方が大勢いらっしゃいます。ご自分の症状が軽くても、移された人は重症化し命を落とす可能性があります。ただの風邪と自己判断は禁物です。一般的に新型コロナの発熱は今は1日で終わってしまう人が多くなっています。自身はただの風邪と判断されて堂々と外来診療に見える方がいらっしゃいますがコロナの場合も多くあります。当院も以前の習慣から「発熱外来」と呼んでいますが、発熱が必須症状ではなくなった今、名称の変更を考えています。ただの風邪と自己判断は禁物です。
いろいろな薬の欠品が続いています
多くのジェネリック医薬品メーカーのお粗末な管理体制が露呈し、医薬品の生産が止まるという事態に発展しています。政府は先発品メーカーに増産を指示していますが、政府がジェネリック医薬品使用を推奨し、先発品メーカーは生産ラインを保有していないため簡単に増産とはいきません。ほとんど流通が止まっているものは総合感冒薬(風邪薬)、鎮咳剤(咳止め)、頭痛薬などの鎮痛剤の一部、よく使われる抗生物質の一部、局所麻酔薬など広範に及び、多くは日常よく使われて需要が多いものが中心となっています。同種薬剤への変更などご迷惑が掛かることがありますがご理解くださいますように。
肺炎球菌ワクチン接種の公費補助対象者が縮小されます
これまで65歳以上で70歳75歳と5歳刻みで公費補助ワクチン接種のチャンスがありましたが、今年の3月をもって65歳時のみ公費補助が受けられるよう変更になります。今公費ワクチン接種券を所持している方は3月までに接種しないと今後公費補助は受けられなくなりますので注意が必要です。接種希望者は当院職員にお申し出ください。 文責 鈩裕和