今年もお世話になりました

来年は過ごしやすい平和な年になりますように

つくしんぼ通信２０２３年１２月号

年末年始外来休診　12月29日より１月3日まで

発熱しない新型コロナ患者急増中！喉の痛みや頭痛だけのことも

風邪症状は熱がなくても必ず電話で風邪外来の予約を！

ワクチン接種が順調に進んだことや、新型コロナウイルスが弱毒化していることなどから、感染しても発熱のない患者が増えてきています。本人は「ただの風邪です」と言って受診されますが、調べると新型コロナということがしばしばあります。感染症の方はただの風邪も含めて別の時間帯を設けて対応しておりますので、予め電話（03-3972-1165）で事情をお話しくださり、予約の上でご来院くださいますようにお願い申し上げます。ご自身は症状が軽くても、移された人は命を落とすこともあるわけですから、基礎疾患のある方が集まる医療機関は慎重にならざるを得ません。ご理解ください。

 

風邪を引いた後の長引く咳の対処方法

咳が気になったら部屋を乾燥させない！加湿が大切

咳を抑える薬など、多くの風邪のお薬の生産が止まってしまいました。感染後の長引く咳のご相談をよく受けますが薬以外の対処法をお伝えします。

ウイルスなどに感染し、咳や痰が出るようになると気道の粘膜には細かい傷がいっぱいできます。この細かい傷が癒えるまで、１か月程刺激で乾いた咳が続くことがあります。この治癒過程では湿潤環境が有利に作用します。つまり部屋を湿らせることが大切で、加湿器を使ったり、部屋に洗濯物を干したりしてみます。石油ストーブなどではストーブの上でお湯を沸かすのもよいでしょう。冬は外気が乾燥し室内は暖房で更に乾燥します。咳が続きやすい環境になりますので注意が必要です。頻回に水道水でウガイをして喉を潤します。うがい薬は必要ありません。特にイソジンなどのウガイ液はこの時期になると治癒を遷延させることがあり使用しない方が賢明です。マスクをすることも湿気を逃さないためには有効です。若い人は傷が早く癒えますが、年を経るほど治りが遅くなります。軽い咳ならこのような対処法で十分効果が期待できます。夜も眠れぬ程、あるいは激しい咳で胸が痛くなるような場合は遠慮なく診療所にご相談ください。風邪薬は風邪を治す薬ではなく症状を軽くするだけですので、日常の以上のような対応がなにより大切です。また、２か月３か月も咳が続くときは別の病気が隠れていることもありますのでこれもご相談ください。

幸せが訪れますように　　鈩　裕和